ラブジョイ彗星in橋本市
巷ではラブジョイ彗星が明るくなっているとの話。橋本市付近は冬になると曇り空が多いのですが今年は例年以上に曇り空が多い気がします。
昨晩も曇りの予報でしたがGPVでは21時から23時の間で少し晴れそうな気配があったので思い切って京奈和ポイントへ行ってきました。到着したころは厚い雲が空を覆っていましたが22時過ぎから、薄雲は残ったもののなんとか30分ほど少し晴れ間が出てきました。
ラブジョイ彗星は肉眼では無理でしたが42mm双眼鏡では余裕で確認できます。ニコン8cmにEOS6D(ISO3200)+LPS-P2の1分露出×20枚の撮影。撮影後にはすぐ雲の間に消えて行きました。
薄雲の影響でと露出不足の影響で、出来上がった写真は散々でしたが彗星の記念撮影は出来ました。来週末も晴れればよいのですが、来週末は予定も入っているし無理かな~。そもそも橋本市内で彗星の撮影は難しい?
どうしてこうなった?
昨年は終盤に忙しい時期がありましたが無事に年を越せました。
今年は一つの目標として2回目のオーストラリア遠征を目論んでいて、その資金も少しずつ積み立て、その目途が立っていたのですが、仕事や家庭の状況で今年はちょっと無理という判断をしました。来年も危ないかもしれません。そうなると2017年の北米皆既日食あたりを目標にしていきたいと思っています。
そこで現在ある旅行資金を少し機材充実にあてて行こうかななどと考えまして、色々物色していました。候補としてはカメラではAPS-Cのデジ一が古くなっているので、KissのX7(改造も)、レンズではアポゾナーの135/2、ディスタゴン21/2.8、シグマの180/2.8、キャノンEF16-35/4を考えてヨドバシでカタログや実物も確認してきました。
買い物はするまでが一番楽しく、あれやこれやと考えながら・・・・で、選んだのはこれです。オリンパスのEMー10とコーワのプロミナー8.5mm/2.8。どうしてこうなったの?
娘のソフトボールの試合の撮影にはD700とバッテリーパック、80-200/2.8にテレコンで撮影していたのですが、カメラもレンズも非力な私には苦痛になってきたこともあり、旅行などにはD700や6Dは大きすぎるし、コンパクトでもちょっとというのがずっとあったので、24-150のレンズもあるし、EP-1も古くなっていたのでこういうチョイスにしました。
天体写真でも、このEM-10もセンサーの小さいM4/3でありながらカメラ内でタイムラプスも生成できるし(10fpsですが)、星の光跡写真も簡単に撮影できます。フルサイズほどの質は望めないでしょうが簡単に撮影を楽しめます。
また、プロミナーも少ないながら星景写真のサンプルを見てみると性能は悪くなさそう。レンズの色はブラック・シルバー・グリーンとありましたが天の邪鬼な私は当然グリーン。マニュアルフォーカスで実絞りというスペックも天の邪鬼な私にはピッタリ。早く護摩でテストしたいものです。
昨晩は絶好の撮影日和
昨晩はプチ残業で20時ごろまで仕事がありました。帰宅すると22時でしたが、GPVでは晴れの予想でしたので護摩壇山へ向かいました。0時ごろ現地到着1時ごろからM42を6D+480mmで3時間程度撮影の計画です。
現地へ着くと雲ひとつない、ほぼ無風の絶好の撮影日和。今年最後の遠征になると思っていたので、神様に感謝感謝です。
赤道儀のセッティングもいつもより早く終わり、鏡筒は8cm屈折なので外気への順応時間も赤道儀のセッティング時間+30分程度で済みます。しかしガイド鏡を載せ、カメラをセッティングする段になって大変なことに気が付きます。カメラのバッテリーが0。
出発時にはあったのですが、前回撮影終了後にまだ満タンに近い状態だったのですが電源をオンにしたまま保管してあったようです。セッティングが自動にパワーオフするようになっていなかったのも問題でした。
ですが私はあわてず騒がず予備のバッテリーをカメラに入れます。最近のカメラはバッテリーのモチがよく、バッテリ自体も大容量になったとはいえ、天体撮影にバッテリー一つで挑むほど甘くはありません。でも予備のバッテリーをカメラに入れた時点で、バッテリーマークが点滅を始めます。こちらもほぼカラだったようです。万事休す・・・・・・・。
いつもなら予備のカメラも持ってくるのですが今回は急きょ準備し、機材も簡単に持ち出したため、そちらも持ってきていませんでした。最高の撮影条件の空をセッティングが終わった望遠鏡の近くで指をくわえるのみです。
ほんの少しだけカメラのバッテリーが残っているようでしたので、余った時間で撮影する予定だった魚眼+CD-1で1分露出でなんとか撮影。ただダーク補正用のカットは撮影できませんでした。
今年最後の遠征は久々の大チョンボで終えましたが、現地へはもう一名撮影にこられており、上級者の方でしたのでいろいろなことをご教示いただき、それだけがせめてもの慰めです。これから4月まで橋本市で、光害カットフィルターをつけ、散開星団、球状星団、系外星雲の撮影がメインの撮影になります。
最近の撮影
最近の遠征ではよい天気が続いています。一時期は驚異的な曇天率だった橋本市天文同好会撮影会でも2回連続で好天に恵まれ、今週月曜日の個人遠征でも、ほぼ満足いく晴れ具合でした。その時のエモノは長年の憧れだった魔女の横顔星雲をはじめ、まがたま星雲、イーグル星雲とニコン8cmとEOS6Dでの撮影。決してTOA130での撮影が面倒になったわけではありません(笑)。
今年の高野龍神スカイラインでの撮影もあと1か月ちょっと。できれば11月の新月期にも遠征したいのですが、仕事の都合でいけるかどうか・・・・・・・。そうなれば4月まで橋本市内で散開星団や球状星団の撮影、条件の良い日は系外銀河などの撮影で過ごす日々が続きます(これらも良い条観測地で撮影したいのですが)。
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